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脳はもちろん、目、耳、鼻、口もまた頭蓋骨によって保護されています。少々の打撲などの外力に耐え得るように出来ています。しかし頭をぶつけると、それらの器官に重大な障害を与える可能性もあるので、頭のけがには特別の注意が必要です。打撲・転落・衝突など頭に加わる外力の程度によって症状はさまざまですが、同じ程度のけがでも年齢により特徴的な症状を表します。



子どものけが

頭をぶつけたとき、ゴツンと金属のような、あるいはクラッと電気のような感じを経験したことがあるでしょう。
家庭では、幼児が階段から転げ落ちたり、ベットや椅子から落ちたり、母親の自転車の補助椅子から落ちたり・・・、学校では、児童が友達と衝突したり、柱にぶつかったりするなど、ちょっとした油断から頭をぶつけることがよくあります。

これらのけがの多くは、よく救急車で運ばれてきます。この程度の頭部打撲のときには、名前を呼んで返事があったり、しゃべることができれば、救急車で来るほど慌てる必要はありません。また、頭を血だらけにして運ばれてくる子どももいますが、よく見ると小さな切り傷だけということもあります。頭皮は血管が豊富で、動脈がすぐ皮膚の下を走っています。その動脈が切れると血が吹き出すのです。出血しても慌てずに、まず出血の場所を確かめ、圧迫して止血することが大切です。

子どもは頭の大きさが体の割に大きいために、よく転びます。泣いたりしゃべっていれば、まず心配ないでしょう。でも頭をぶつけると気分が悪くなります。1~2時間は、水を飲んだり食事をとるのは見合わせましょう。そうしないと余計に気分が悪くなって、嘔吐してしまうことがあります。また、名前、時刻、場所などが混乱して、何度も同じことを繰り返すこともあります。でも心配はありません。しゃべるという機能は非常に高度なものなので、しゃべれれば脳そのものに、今のところ大きな障害がないことを意味しています。



お年寄りのけが

お年寄りの場合、頭をぶつけても、それを忘れていることがあります。頭痛が二週間以上も継続し、訳の分からないことを話し、ときには意識が低下して初めて病院にやってくるのです。
CT検査をすると、頭蓋内に100ccほどの「慢性硬膜下出血」と呼ばれる血腫が見られます。よく聞いてみると、一ヶ月ほど前に頭をぶつけていたということなのです。治療は、血腫を除くことで容易に治癒します。
おかしな言動があったときには「老人性痴呆症」と決めつけてしまう前に、CT検査を受けるようにしましょう。



激しいけが

高いところからの転落や交通事故のような大きな外力が直接頭に加わったと思われるときには、たとえ意識があっても外傷後三時間程度は意識の変化や嘔吐が始まらないかなど注意する必要があります。頭部外傷の後に起こる重大なことは「頭蓋内出血」や「脳浮腫」という脳が腫れてくる状態なのです。
呼びかけてもすぐに寝てしまったり、痛みにも反応しないときには、脳そのものに障害が発生し、三十分以内に嘔吐が出る可能性があります。嘔吐が始まったら体を横向きにして嘔吐物による窒息に注意して、至急、脳神経外科専門医に運ばなければなりません。
CT検査では、頭蓋内の出血の有無と程度が容易に分かります。さらに時間をおいて検査を繰り返すことにより、出血が止まったかどうか、また緊急手術が必要かどうかも判断することができます。
脳挫傷により脳浮腫が起きると、意識障害を起こします。

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痛みにも反応しない昏睡状態のとき、何とか命だけは・・・と願うのは人間の素直な感情です。少し落ち着いてくると、意識が戻ってほしい・・・という願いに変わります。さらに麻痺が出ず、歩けるようになるかな・・・知能は大丈夫かな・・・仕事ができるようになるかな・・・自分一人で生きていけるようになるかな・・・と。最新の治療の後にも、社会復帰までの道程は大変長くかかります。
スピード化した機械文明の現代社会では、頭をぶつける危険性は非常に多くなっています。これまで多くの頭部外傷による後遺症を見てきましたが、「普通であること」がいかに高度なことかがよく分かります。
頭部のけがも、治療よりもまず予防です。高い所に上がるときは落ちないように注意し、車やオートバイに乗るときはシートベルトやヘルメットを着用することです。そして、不幸にしてハンディキャップを持ってしまった人々には手をさしのべるやさしい心をいつも持ちたいものです。

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