代表 044-777-5556

地域医療連携画像診断センター 044-752-6666

FAX 044-752-3669

神奈川県川崎市中原区

井田杉山町29-10 MAP

【島脳神経外科・整形外科医院】川崎市|中原区|脳神経外科|整形外科|リハビリ|リハビリテーション|脳ドック

夏山元伸副院長インタビュー夏山元伸副院長インタビュー

頭をぶつけたとき
手術実績
人間ドックの予約はこちらから
HOME»  夏山元伸副院長インタビュー

昭和58年に開業以来、脳神経外科専門の有床診療所として地域医療に貢献してきた「島脳神経外科整形外科」。脳血管障害、脊椎疾患、変形性膝関節症、大腿骨頚部骨折の患者を多く受け入れている同院に、平成25年8月副院長として夏山元伸先生が就任。23年間勤務した関東労災病院では、整形外科部長を務め、関節鏡(内視鏡)手術の草創期である1980年代初頭にいち早く技術を身に付け、1990年代より脊椎内視鏡手術も始めたパイオニアの一人である。それらの発展に大きく貢献した、関節鏡、脊椎内視鏡手術のエキスパートである。「若い頃こそ内視鏡手術一筋でしたが、今はできるだけ手術をしなくて済むような体に優しい治療をめざしています」と、現在は内視鏡手術のみならず、リハビリや生活指導、予防にも重きを置いた体に負担の少ない低侵襲な治療を実践している夏山先生。これまでの歩みや得意とする治療分野、診療のモットーなどを聞いた。
(取材日2014年1月6日)

33年の経験を持つ、関節内視鏡手術のエキスパート

―昨年8月に副院長に就任。以前は関東労災病院の整形外科部長を務めていらっしゃったと伺いました。

33年の経験を持つ、関節内視鏡手術のエキスパート

1990年から23年間、関東労災病院におりました。長年仕事をしてきますと、ありがたいことに外来の患者さんも増えましてね、多い日には1日に20人以上の初診の患者さんが来院されるので、週に2回の外来では対応しきれなくなっていたんです。患者さんが増えたら、後輩の医師に振り分けるのも一つの方法でしたが、紹介状を持っておいでになる方、私に診てほしいという方は私が拝見したいという考えでしたから、どうしても患者さんをお待たせすることになってしまう。4、5時間待ちが当たり前になってましたね。そこで少しでも患者さんの負担を減らそうと、こちらの島脳神経外科整形外科医院で週に1度、半日外来を始めたのが2011年の秋。昨年からは副院長として常勤で仕事をさせていただいてます。

―どのような疾患・症状の患者さんが多いですか?また、先生のご専門の分野は?

私が担当する整形外科では、腰と膝の疾患が中心です。腰でいうとまず挙げられるのが、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)。これは高齢者に見られる疾患です。一方、青年から壮年に多いのが、椎間板ヘルニアですね。膝でいうと、靭帯損傷、半月損傷、変形性膝関節症など。それぞれの年代によってかかる疾患が異なるため、患者さんの年齢層は若い肩から高齢の方まで幅広いです。そして、当院においでになる患者さんのご希望で多いのが、これら膝と腰の疾患の内視鏡手術です。これは私の専門分野でして、これまで長きにわたって多くの手術を手がけてきました。このたびこの医院で診療を始めるにあたり、内視鏡手術の機械も最高水準のものを導入しましたので、大病院と変わらない質の高い手術ができると考えています。

―関節、脊椎の内視鏡手術とは、どのような手術なのですか?

5ミリほどの小さな切開部から、関節鏡と呼ばれる胃カメラのような内視鏡を膝や肩などの関節内に挿入し、TVモニターで関節内を見ながら、別の穴から手術器具を挿入し手術を行います。脊椎の手術の場合は、背骨まで7~18ミリの管を入れ、その中に関節鏡と手術器具を挿入して手術を行います。この内視鏡(関節鏡)手術、実は日本で生まれた技術なんですよ。渡辺正毅博士によって関節鏡が実用化されたのは1959年。以来、MRIをはじめとする無(低)侵襲な検査が進歩した現代においても、関節鏡は関節疾患の診断・治療に必要不可欠なツールとなっており、膝では十字靭帯の再建・半月板の縫合・切除、腰椎では椎間板ヘルニア摘出・腰部脊柱管狭窄症の除圧手術など、関節内の手術はほとんど全て関節鏡視下にて行っています。この手術の優れた点は、明るく拡大された視野の下、正確な診断ができ、精密な手術が行えるということ。また、傷も小さいので術後の痛みも軽く、早期に日常生活に戻ることができ、患者さんにとっても非常に負担の少ない手術といえるでしょう。

―先生はずいぶん早くからこの内視鏡手術を手がけてこられたそうですね。

―先生はずいぶん早くからこの内視鏡手術を手がけてこられたそうですね。

1979年に大学を卒業し、医師になって3年目に勤務したのが東京都立台東病院でした。ここに東大の先輩で膝の関節鏡(内視鏡)手術の権威の先生がいらして、そこからですね。「もうこれしかない!」という感じで内視鏡手術にのめりこみました。何より新しい技術でしたし、当時その手術ができる医師も少なかったこともあって、一心不乱に夢中になりました。気が付いてみると、30歳になる前には人に指導できるまでになり、学会の講習会や講演会の講師として日本中からお声がかかるように。ちょうどその頃、研修医として下積み経験をした東京大学医学部付属病院に内視鏡手術の執刀のため呼ばれたときは、「ようやく自分も一人前になったなあ」と感じたのを覚えています。1997年より脊椎内視鏡手術も始め、韓国、台湾など6ヵ国で手術指導、2000年日本脊椎内視鏡研究会会長、2005年アジア太平洋最小侵襲脊椎手術学会会長を務め、現在は、日本内視鏡低侵襲脊椎外科学会監事、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会評議員、日本最小侵襲整形外科学会世話人等を務めています。

ページの先頭へ戻る

体に負担をかけない低侵襲な治療をモットーに、リハビリや生活指導にも力を入れる

―患者さんと接する際に心がけていることは?

体に負担をかけない低侵襲な治療をモットーに、リハビリや生活指導にも力を入れる

医療もサービス業の一つ、というのが私の考えです。患者さんが帰られるとき、満足していただくことがまず大事。初診の方はもちろん、何回も通ってくださっている再診の患者さんにも、「今日もちょっと待ったけれど、それでもやっぱり来てよかったなあ」と思っていただきたいのです。そこで心がけているのが、正確な診断と、それに基づいたできるだけ侵襲の少ない治療。私の専門ということもあって、当院には傷痕が小さい内視鏡手術を求めてお見えになる方が多いのですが、でも一番いいのは手術をしないこと。いくら傷痕が小さいといっても、手術はどうしても体に負担をかけてしまいますから、手術しないで症状を改善できればそれに越したことはないのです。それでもどうしても手術が必要な場合は、傷の小さい、体に負担をかけない、最少侵襲手術をする。これが私の診療方針です。めざすのはできるだけ体に優しい治療。理学療法士によるリハビリテーションや、再発防止や予防のための生活指導もその一環です。

―予防や再発防止のための生活指導とは?

病院で患者さんと私たち医師が接するのはとても短い時間です。30分拝見したとしても、あとの23時間30分は病院の外にいらっしゃるわけですから、普段どのように生活するかが重要になります。なので、患者さんが日頃どのように暮らしてをしているのか知り、問題があればそれを改善するために指導することはとても大事なんですね。具体的には、正しい姿勢や、ストレッチ、筋力トレーニングの指導、膝や腰など患部に負担をかけない動きや、毎日の生活の中で気を付けてほしいことなどをアドバイスしています。その際に患者さんには運動法や注意点をまとめたテキストをお見せして、わかりやすく解説します。このテキスト、全て私が雑誌などに執筆した原稿を元に、腰や膝だけでなく、体の上から下まで、あらゆる部位それぞれに対応できるよう作っています。あと、ちょっと太りぎみかなという方には、体重を減らしましょうねとお話しすることも。膝痛を抱えている方などは、下手に薬を飲むよりも減量や運動のほうが効果的だったりしますから。

―薬を飲まなくても、生活改善で痛みや症状を抑えることができるのですか?

―薬を飲まなくても、生活改善で痛みや症状を抑えることができるのですか?

例えば、変形性膝関節症による膝痛にはグルコサミンが良いとされていますね。日本ではとても流行っていて、世界一消費量が多いんじゃないかな。たしかに効果はあって、グルコサミンとコンドロイチン硫酸を飲み続けた人は、飲まなかった人より軟骨の減り具合が0.数ミリ少なかったと比較研究で実証されています。でも、グルコサミンよりも有効なのが「体操」です。膝の周りの筋力を体操で積極的に鍛えている人のほうが、何もしてない人より明らかに発症が少ないというデータがあるんです。なので、診療ではそういうこともお話ししながら生活指導しています。腰痛や膝痛って、つまりは生活習慣病なんですよ。糖尿病はカロリー制限して運動しなければなりませんよね。腰痛も同じ。太っている人は減量して、姿勢や歩き方にも注意して、背骨のまわりの筋肉を鍛えないといけません。治すためには医師任せにするのではなく、患者さん自身の「良くなろう」という意識と努力も大事なんです。

ページの先頭へ戻る

局所だけを見るのではなく、全身を診る

―先生が一番治療をされる上で大事にしていることは何でしょう?

―先生が一番治療をされる上で大事にしていることは何でしょう?

局所だけを見ず、常に全身を診るようにしています。例えば、高齢になって腰が曲がると、うまく体のバランスを保つには、膝を曲げないといけません。すると、腰の負担が膝にかかり、今度は膝にも不具合が出てきます。だって体は全部つながっているから。逆に、腰痛が肩から来ていることもあります。腰痛なのに肩も診ると皆さん最初は驚くんですけどね。特に、ゴルフで腰を痛めた人は肩、肩甲骨の動きは重要ですよ。ゴルフでクラブを振り上げたあげたとき、肩を90度回転させるでしょ。でも肩甲骨の動きが悪いと、代わりに背骨や腰を回さないといけない。そもそも腰ってそんなに回すようにできてないんですよ。腰椎は5個あって、一つの関節で1度、合わせても5度しか回らない。それを無理に回すものだから背骨や腰に負担がかかるんですね。肩甲骨の動きが柔軟でしっかり回ったら、背骨を無理に回さなくてもいいから背骨への負担も減るわけです。だから、ゴルフで腰を痛めた人ははまず肩のストレッチから始めるんです。腰だけじゃないですよ。肘の痛むときにも肩の動きに注目します。肩が固いために肘に負担がかかってることが多いから。どこか痛むとき、痛む部分だけを見ていたら原因はわかりません。体は一つにつながっていることを理解し、全身を診ることが大事なのです。

―印象的に残る患者さん、エピソードなどありますか?

いっぱいありすぎて、何をお話しすればいいやら……(笑)。例えばそうですね、もう5~6年前に治療した腰部脊柱管狭窄症の患者さん。この方は家の中を歩くのがやっとというくらいとても症状が重く、内視鏡手術を受けられたんです。術後はすっかり良くなり、もう80歳くらいになられていますが今でもお元気で、休日にはよく一緒にゴルフをしています。この方以外にもそういう患者さんは何人もいましてね、実は私、ゴルフが好きで「夏山会」ってコンペを開いて仲間と楽しんでいるんですが、メンバーの半分以上はかつて私が治療した患者さんなんです(笑)。そういった方々と、現在こうしてスポーツを一緒にできるというのも、医師冥利に尽きるといいますか、うれしいものですよ。

―副院長としての今後の抱負、読者にメッセージなどありましたらお願いします。

―副院長としての今後の抱負、読者にメッセージなどありましたらお願いします。

手術ができ入院施設のある医療施設として、幅広くいろんなことに対応している医院であることをもっと地域の方々に知っていただきたいと思っています。透析しながらの手術など、当院で対応できない場合に関しては、関東労災病院をはじめとする規模の大きな病院にお送りしていますが、規模が小さいからといって提供する医療のレベルも低いというわけでは決してありません。特に全身状態が悪い方でなければ、膝や腰の内視鏡手術など、かなりレベルの高い手術ができますし、隣接する画像診断センターでは、MRIやCTなど、高性能な各種検査機器も完備しているので、急ぎの場合などは優先して検査することができます。また、検査の際、放射線技師に「この部分を、こういうふうに撮ってほしい」と、直接こと細かに指示できるのも、規模が小さい医院だからこそのメリットともいえるかもしれません。放射線技師に限らず、看護師や理学療法士、併設した通所リハビリスタッフ等とも意思疎通がとてもスムーズにとれており、そういう意味では理想的な医療環境といえるでしょう。皆で連携しながら、「ここに来てよかった」と満足してただけるような医療を提供していきたいと思っています。

※上記のインタビューは、ドクターズ・ファイルより転載をしております。

ページの先頭へ戻る